2つの視点の緊迫感!大使館占拠事件を描くNetflix「6日間」

Netflixオリジナルの中ではややマイナーな「6日間」。1980年に発生した駐英イラン大使館占拠事件を映画にしているノンフィクション映画で、サスペンス好きなら一度は観てほしい隠れた良作です。

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発生した事件の衝撃もさることながら、その難しい事件を解決した交渉人と特殊部隊。現場にいながら全く違う2つの視点でストーリーが描かれることで、「6日間」はサスペンス映画として重厚な作品に仕上がっています。ノンフィクションということも合わさって、そのはりつめた緊迫感は半端じゃありません。

ニュースでは知ることのできない事件解決の裏側を知ることで、自分がそこにいる臨場感を味わうことができます。

 

交渉人の目から描く「6日間」の“穏便解決”に向けた戦い

実際に起きたテロ事件を描く「6日間」では、2つの視点から物語が進みます。

一つ目は、事件にあたったロンドン警視庁の交渉人、ヴァーノン警部の視点です。犯人と直接会話して、警察・軍隊との話し合いを中継した彼は、犯人・人質双方にこれ以上犠牲が出ないよう、「穏便な解決」のために奮闘していきます。

ひとつの言動が命取りになりかねない緊迫した現場での交渉劇や、そんな努力も緊急事態の前では無意味になってしまうやるせなさなど、「交渉人」という仕事の難しさも感じられる展開が見どころです。

派手さはないけれど、犯人との心理的な緊迫感は視覚よりもむしろ精神的、感覚的な重圧が作品に重みを出しています。

「6日間」の特殊部隊員の目から描く“武力解決”のための作戦

テロ事件を見るもう一つの目は、イギリス陸軍特殊部隊SASの部隊長、ファーミンの視点です。

交渉人のヴァーノンが頑張る間は実行部隊は当然「待機」となるわけで、ファーミンたちはいつ出動命令が下るか分からない緊張感の中、延々待ち続けることになります。その間に大使館内部を再現したジオラマで想定訓練をくり返すなど、特殊部隊の知られざる裏側が描かれるのも見どころです。

そして、終盤にはしっかりと彼らの活躍も描かれます。アクション映画では延々とアクションが続くことが多いですが、「6日間」で描かれる突入作戦は実際の流れに沿っているということもあって、戦闘は淡々としていて時間もほんの数分です。

ですが、その戦いはまるで本物の事件映像を観ているようで、凄まじい緊張感が漂います。数分間の戦闘の間息をするのもためらわれるほどで必見です。

「6日間」の原作となった駐英イラン大使館占拠事件

1980年4月30日にイギリス・ロンドンの駐英イラン大使館が、6人の反ホメイニ派のイランテロリストにより占拠された事件。この1年前に「イラン革命」が起こっていて、政権をとったホメイニ率いる革命政権下のイラン国内で逮捕及び収監されたアラブ系活動家の同志91名の解放を要求したもの。

この事件により4名の犠牲者が出たが、イギリス陸軍の特殊部隊SASが突入し犯人グループ6名のうち5名が射殺された。人質の中にはBBC職員2人が含まれていて後にBBCがこの事件のドキュメンタリーを放送している。

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