Netflix限定作品「アナイアレーション全滅領域」の解説と配信までの道のり

アナイアレーション全滅領域」の原作はベストセラーになったジェフ・ヴァンダミアの「全滅領域」を元に製作されました。
しかし原作とは内容が違います。エリアXという地域やエリアXに入っていく5人の女性という設定は同じですが、それ以外は監督のアレックス・ガーランドが「全滅領域」を元に自分の世界を広げた映画なのです。

「アナイアレーション全滅領域」がNetflix配信になるまで

監督の思想などが大きく詰め込まれた作品となって誕生した「アナイアレーション全滅領域」ですが、試写の段階で映画会社から作り直しを求められます。「多くの観客が楽しめるように」と監督は言われますが、監督はこの申し出を拒否し、そのままで劇場公開されたのでした。

映画会社側は商業的に受ける作品を望んだのですが、出来上がった作品は難しさがあるということで、アメリカ以外ではNetflix配信になっていたのです。監督はこのとに対して「私達は大スクリーン向けの映画を作りましたが、小さな画面で見ることになったとしても、何の問題もありません。」とコメントしています。

劇場公開後、批評家たちの評価は87%で、かなりの高評価を得ています。ちなみに一般の視聴者は66%の評価ですので、映画会社の言う通り一般受けは難しかったのかしれません。

「アナイアレーション全滅領域」のテーマを知れば楽しさ倍増

「アナイアレーション全滅領域」の監督はアレックス・ガーランドです。彼は前作「エクス・マキナ」が大ヒットした監督ですが、彼の映画のテーマは商業的なものではなく、人類または人類を超える大きなものをテーマに扱っています。前作の「エクス・マキナ」もA.I.をテーマにしていましたが、それよりも深く大きなのもがテーマになったのが「アナイアレーション全滅領域」です。

>>> 「アレックス・ガーランド監督作品のつながり」を見る

この映画のテーマは「コピー」です。細胞分裂する時に、1つの細胞からコピーが出来て2つに分裂します。その2つが4つにとどんどん細胞分裂していくわけですが、この過程が映画のテーマになっています。何度も映像で細胞分裂のシーンが登場します。細胞分裂が行われた時に古い細胞は死に新しい細胞が生き残ります。そしてそれによって生物は進化していくのです。

アレックス・ガーランド監督は人間の進化についてこの「アナイアレーション全滅領域」で描いたのです。主人公のレナが生物学者で、冒頭のシーンで細胞分裂について語っていますし、旦那との会話でも細胞について話をしています。「細胞分裂」「コピー」「進化」というのがわかって映画をみると、結構理解できる作品です。

もし1度見て理解できなかったなという方は、テーマがわかった上でもう1度作品をみると、最初に見た時よりも面白さが増すと思います。

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