映画「容疑者Xの献身」の原作者、東野圭吾と作品

映画「容疑者Xの献身」の原作者・東野圭吾は1958年大阪生まれ、大阪府立大学電気工学科卒業後は会社員(エンジニア)として勤務している。そして、仕事を続けながら書いた「放課後」が1985年に江戸川乱歩賞を受賞。その後、会社を退職して作家になるもののヒット作に恵まれていない。今の活躍ぶりからは想像がつかないが、1999年に「秘密」がヒットするまで不遇の日々を送っている。「秘密」は日本推理作家協会賞を受賞し、東野圭吾が注目されるようになる。

不遇時代を抜け出した東野圭吾は、「白夜行」、「手紙」、「容疑者Xの献身」、「新参者」などの作品を執筆し、いずれも大ヒットとなった。「新参者」は刑事・加賀恭一郎を主人公とした物語で、「ガリレオ」と同じようにシリーズ化されている。東野圭吾自身が理数出身のため、「ガリレオ」では物理化学・科学を応用したトリックが出てくる。トリックの謎に閃いた湯川は難しい数式をところかまわず書き連ねるクセがあり、バックに流れる音楽の相乗効果でハラハラドキドキ感を味わえる。

東野圭吾の映画・ドラマ化された作品

白夜行: 1999年刊行、2006年ドラマ化、2011年映画化

汚い大人達によって暗い幼少期を過ごした亮司と雪穂。美しく冷酷な大人に成長した雪穂は、他人を踏み台にして這い上がろうとする。そんな雪穂を必死に支える亮司の姿が切ない。白夜行のドラマ版は山田孝之・綾瀬はるか、映画では高良健吾・堀北真希が演じている。

 
 
 

手紙: 2003年刊行、2006年映画化

弟・直貴の学費を用意するために強盗殺人を犯した剛志。剛志の逮捕後、直貴は進学・就職・結婚などあらゆる場面で差別を受けながら生きてきた。しかし、その差別が自分の幼い娘にまで及んでいることを知った直貴は、拘置所の兄に決別の手紙を送る。加害者家族の苦しみを描き、世間に問題提起した作品。映画では、直貴を山田孝之、剛志を玉山鉄二の配役となっている。

 
 

新参者: 2009年刊行、2010年ドラマ化

主人公の加賀恭一郎は、日本橋署に転任してきた新参者の刑事である。日本橋署の管轄・人形町で起きた事件を鋭い洞察力を持つ加賀刑事が解決していくストーリー。新参者はTBSでドラマ化され、加賀恭一郎役を阿部寛、この他には溝端淳平、三浦友和などが脇を固めている。加賀恭一郎は「赤い指」、「麒麟の翼」「祈りの幕が下りる時」にも登場し、事件を解決している。「祈りの幕が下りる時」には、失踪した加賀恭一郎の母の真実、不仲だった父との和解が書かれており「新参者」シリーズの最終章となっている。

 

東野圭吾作品のススメ

東野圭吾といえば理系のミステリー作家をイメージするが、学園青春、コメディタッチ、スポーツなど幅広い分野を舞台にした小説も数多く執筆している。初めて東野圭吾作品を読む人は、映画・ドラマ化されたものや興味のある分野から読んでみよう。

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