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2018年カンヌ映画祭の注目の出品映画とコンペティション部門

 
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今年で71回を迎えるカンヌ映画祭2018(Cannes Film Festival)は5月8日~5月19日の日程で開催されます。今回のカンヌ映画祭ポスターはフランスの代表的な映画監督ジャン=リュック・ゴダール監督の「気狂いピエロ」(Pierrot Le Fou)のワンシーンとなっています。

この映画はゴダール監督の長編作品でヌーベルヴァーグを代表する作品の1つです。ちなみにゴダール監督の長編映画デビュー作は日本でも有名な「勝手にしやがれ」(À bout de souffle)です。同映画のポスターでジーン・セバーグのショートカットが印象的でした。

今回のカンヌ映画祭のポスターを手掛けたのは、ゴダール監督をはじめヌーベルヴァーグの巨匠といわれるジャック・リベット、アラン・レネ、ルイ・マルらのスチール写真を手掛けた写真家ジョルジュ・ピエールで、デザインは27才のグラフィックデザイナー、フロール・マカンの作品です。

 

カンヌ映画祭2018の注目の出品作品

今年のカンヌ映画祭2018は奇しくも1968年におきた「カンヌ映画祭粉砕事件」(※)から50年目の年となっていて、その映画祭の中止を求めたゴダール監督の映画のポスターとコンペティション部門への最新作の出品Le Livre d’Image』が注目となっています。
1968年第21回カンヌ映画祭において映画作品の審査の必要性の有無に疑問を呈したゴダールやトリュフォーらによる運動で映画祭は中止に追い込まれた。当時の映画祭の政府主導の商業的で官僚主義的な内容に抗議し映画制作の手法を改革し自由な開催を求めたこの騒動は、後にフランス社会の転換点ともいえる学生や労働者の大規模なゼネスト「5月革命」に発展した。

またコンペティション部門のオープニングには通常、英語かフランス語の作品が選ばれる中でイランの名匠アスガー・ファルハディ監督のサイコスリラー『Everybody Knows』 のスペイン語作品が選ばれています。この作品には『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クロスが出演しています。

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