2018年カンヌ映画祭パルムドールとコンペティション部門受賞

第71回カンヌ映画祭2018の最高賞、コンペティション部門パルムドール是枝裕和監督の「万引き家族」が受賞しました。日本人の受賞は1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来です。
>>> 邦画の歴代カンヌ映画祭受賞作品

第71回カンヌ映画祭(2018)パルムドール

作品名:万引き家族 / SHOFLIFTERS(2018年)

監督:是枝裕和
制作:日本(公式サイト
出演(キャスト):リリー・フランキー、安藤サクラ

カンヌ映画祭2018コンペティション部門受賞

GRAND PRIX /グランプリ

作品名: BLACKKKLANSMAN(BLACK KLANSMAN/ブラッククランズマン)
監督:SPIKE LEE(スパイク・リー)
制作:アメリカ

JURY PRIZE /審査員賞

作品名:CAPHARNAÜM(カペナウム)
監督:NADINE LABAKI(ナディーン・ラバキ)
制作:レバノン

BEST DIRECTOR / 監督賞

作品名:ZIMNA WAJNA( COLD WAR/コールドウォー)
監督:PAWEL PAWLIKOWSKI(パヴェウ・パヴリコフスキ)
制作:ポーランド・イギリス・フランス

BEST ACTOR /最優秀男優賞

作品名:DOGMAN(ドッグマン)
俳優・キャスト:Marcello DONTE(マルチェロ・フォンテ)
監督:MATTEO GARRONE(マッテオ・ガローネ)
制作:イタリア・フランス

 

BEST ACTRESS /最優秀女優賞

作品名:AYKA(アイカ)
俳優・キャスト:SAMAL YESLYAMOVA(サマール・イェスリャーモワ)
監督:SERGEY DVORTSEVOY(セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ)
制作:ロシア・ポーランド・ドイツ・カザフスタン

BEST SCREENPLAY /脚本賞

作品名:LAZZALO FELICE(Happy as LAZZALO/ハッピーアズラザロ)
脚本:Alice ROHRWACHER(アリーチェ・ロルヴァケル)
制作:イタリア・フランス・スイス・ドイツ

BEST SCREENPLAY /脚本賞

作品名:SE ROKH(3 Faces/スリーフェイス)
脚本:NADER SAEIVAR
監督:Jafar Panahi
制作:イラン

カンヌ映画祭2018 パルムドールと受賞作品

2018年のカンヌ映画祭(Cannes Film Festival)は5月19日まで開催されました。毎年何かと話題になるカンヌ映画祭ですが、今年は女性の権利や地位向上を訴える運動で注目されることとなりました。

世界的な告発運動にまで発展した「#Me too」運動や82人の女性の映画関係者が腕を組み行進して訴えた映画界における女性の地位の平等をもとめる運動が全世界に向けて発信されるなど印象的でした。ちょうど50年前に起きた「カンヌ映画祭粉砕事件」を思い出した方も多かったのではないでしょうか。時代の世相を反映するカンヌ映画祭はそれだけ注目度も高いということでしょう。

ちなみにこの“82人”というのはその数字にも意味があり「カンヌ映画祭の最高賞パルムドール(Palme d’Or)を競うコンペティション部門に1946年から今回までに選出された女性監督の数」ということです。男性監督は1,700人以上という数に比べるとかなり少ないですよね。

カンヌ映画祭2018のコンペティション部門パルムドール

日本からも2作品がノミネートしていました。
第71回カンヌ映画祭パルムドールは是枝裕和監督の「万引き家族」です。

作品名:万引き家族 / SHOFLIFTERS(2018年)

監督:是枝裕和
制作:日本(公式サイト
出演(キャスト):リリー・フランキー、安藤サクラ

カンヌ映画祭2018その他部門受賞作品

カンヌ映画祭での主役は「コンペティション部門」ですが、その他の部門も独自性がありいろいろな視点から映画を評価しています。特にカンヌ映画祭では、映画はアートという考えが強いためいろいろな見方で映画をみることができます。

>>> コンペティション部門受賞作品はこちら

その他の賞並びに受賞は以下の通りです。

ある視点部門/UN CERTAIN REGARD

作品名:GRÄNS
監督:Ali ABBASI
制作:イラン

審査員賞/PRIX DU JURY

作品名:CHUVA É CANTORIA NA ALDEIA DOS MORTOS
監督:João SALAVIZA, Renée NADER MESSORA
制作:ブラジル、ポルトガル

ステージ賞/PRIX DE LA MISE EN SCÈNE

作品名:DONBASS
監督:Sergei LOZNITSA
制作:ウクライナ

最優秀作品賞/PRIX DU MEILLEUR SCÉNARIO

作品名:SOFIA
監督・脚本:Meryem BENM’BAREK
制作:モロッコ

ベスト俳優賞/PRIX DU MEILLEUR ACTEUR

作品名:GIRL
監督:Lukas DHONT
俳優:VICTOR POLSTER
制作:ベルギー

カンヌ映画祭2018ノミネート作品と日本映画の出品

今年2018年5月8日~5月19日に開催されるカンヌ映画祭には日本からの出品作品(映画)と日本に関わる作品がノミネートされています。>>> 過去の日本映画受賞作品

カンヌ映画祭の主役といえばコンペティション部門の最高賞パルムドール(Palme d’Or)の受賞ですが、その他にもこの映画祭を通して認められる映画関係者が多くいます。>>> 公式サイト

カンヌ映画祭2018「コンペティション部門」出品ノミネート作品

カンヌ映画祭の公式部門で主役ともいうべきもの。2018年は21作品が出品ノミネートされている。これらの中で最高賞パルムドールが選出される。日本からは2作品が出品、原作が日本作家で韓国の監督による1作品が出品されている。

作品名:寝ても覚めても / ASAKO Ⅰ& Ⅱ(2018年)

監督:滝口竜介「ハッピーアワー(2015)」「親密さ(2012)」
制作:日本(公式サイト
原作:柴崎友香(芥川作家)「寝ても覚めても」
出演(キャスト):東出昌大、唐田えり

作品名:万引き家族 / SHOFLIFTERS(2018年)

監督:是枝裕和
制作:日本(公式サイト
出演(キャスト):リリー・フランキー、安藤サクラ

作品名:バーニング/BURNING(2018年)

監督:イ・チャンドン「ポエトリー アグネスの詩(2010)」「シークレット・サンシャイン(2007)」
制作:韓国
原作:村上春樹の短編小説『納屋を焼く』
出演(キャスト):ユ・アイン、スティーブン・ユァン

カンヌ映画祭2018「監督週間」出品作品

この監督週間(Quinzaine Realisateurs)は1968年5月の”カンヌ映画祭粉砕事件”の後、映画監督協会が「映画の自由」をかかげ独自に立ち上げたセッション。カンヌ映画祭の中の一部門のようだが、非公式部門でコンペティション部門とはライバル関係にあるといっても過言ではない位置づけ。>>> 公式サイト

ここから発掘された監督にはジョージ・ルーカス、スパイク・リー、ミヒャエル・ハネケ、ソフィア・コッポラと数多く存在する。国際的な監督としての登竜門としてみられている。

作品名:未来のミライ(2018年)

監督:細田守「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」
制作:日本
原作:細田守
声の出演:上白石萌歌、黒木華、星野源

 

 

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2018年カンヌ映画祭の注目の出品映画とコンペティション部門

今年で71回を迎えるカンヌ映画祭2018(Cannes Film Festival)は5月8日~5月19日の日程で開催されます。今回のカンヌ映画祭ポスターはフランスの代表的な映画監督ジャン=リュック・ゴダール監督の「気狂いピエロ」(Pierrot Le Fou)のワンシーンとなっています。

この映画はゴダール監督の長編作品でヌーベルヴァーグを代表する作品の1つです。ちなみにゴダール監督の長編映画デビュー作は日本でも有名な「勝手にしやがれ」(À bout de souffle)です。同映画のポスターでジーン・セバーグのショートカットが印象的でした。

今回のカンヌ映画祭のポスターを手掛けたのは、ゴダール監督をはじめヌーベルヴァーグの巨匠といわれるジャック・リベット、アラン・レネ、ルイ・マルらのスチール写真を手掛けた写真家ジョルジュ・ピエールで、デザインは27才のグラフィックデザイナー、フロール・マカンの作品です。

カンヌ映画祭2018の注目の出品作品

今年のカンヌ映画祭2018は奇しくも1968年におきた「カンヌ映画祭粉砕事件」(※)から50年目の年となっていて、その映画祭の中止を求めたゴダール監督の映画のポスターとコンペティション部門への最新作の出品Le Livre d’Image』が注目となっています。
1968年第21回カンヌ映画祭において映画作品の審査の必要性の有無に疑問を呈したゴダールやトリュフォーらによる運動で映画祭は中止に追い込まれた。当時の映画祭の政府主導の商業的で官僚主義的な内容に抗議し映画制作の手法を改革し自由な開催を求めたこの騒動は、後にフランス社会の転換点ともいえる学生や労働者の大規模なゼネスト「5月革命」に発展した。

またコンペティション部門のオープニングには通常、英語かフランス語の作品が選ばれる中でイランの名匠アスガー・ファルハディ監督のサイコスリラー『Everybody Knows』 のスペイン語作品が選ばれています。この作品には『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クロスが出演しています。

カンヌ映画祭2018の開催と出品映画に関わる騒動

今年2018年カンヌ映画祭(Cannes Film Festival)は第71回目となります。今年は5月8日~5月19日まで開催されます。毎年話題性のある最大の映画祭ですが、今年はコンペティション部門でパルムドールを決める審査員9名のうち過半数(5名)が女性であることが特徴です。

また近年、動画配信サービスが普及し独自制作・配信を行うことが増え、昨年2017年には大手Netflixの作品がコンペティション部門に選出されましたが、フランス映画界に認められず(※)ひと悶着ある騒ぎがありました。

※フランスの法律では劇場公開からストリーミング配信まで36カ月待たなければいけない。Netflixは自社作品を劇場公開することなく配信を行っていた。昨年5月に「カンヌ映画祭は劇場公開しない作品はコンペティション部門に入れないという新ルールを制定した。

カンヌ映画祭2018もNetflixと対抗

今年もNetflix独自制作の5作品がエントリー済だったが、新ルールによりNetflixの作品はコンペティション部門に入れることはできない、との声明により5作品の引き上げを行う対抗措置を明言するバトルに発展しています。

コンペティション部門はカンヌ映画祭の中心で主役となる部門のため、その土俵にすら上げてもらえないのは作品として評価されないようなもの。他にもいろいろな部門がありますが、独自性のある評価で出品が認められています。映画祭側は作品をアートとして評価するため、いくら配信サービスで人気とはいってもエンターテイメント性の高い作品はふさわしくないとの思いがあるのでしょう。事実、映画関係者(監督)にはコンペティション部門以外での出品を断るケースもあるようです。

今年のカンヌ映画祭のコンペティション部門で出品拒否されたNetflixの作品は5作は、

  • Hold The Dark/ホールド・ザ・ダーク」 ジェレミー・ソーニエ監督
  • Roma/ローマ」 アルフォンソ・キュアロン監督
  • Norway/ノルウェイ」 ポール・グリーングラス監督
  • The Other Side of the Wind/風の向こう側」(遺作) 故オーソン・ウェルズ監督
  • They’ll Love Me When I’m Dead 」 モルガン・ネビィル監督

そして、アウト・オブ・コンペティション部門ではロン・ハワード監督の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」が世界公開に先駆けて上映されることになっています。

カンヌ国際映画祭

カンヌ国際映画祭は、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭とあわせて、世界三大映画祭の一つであり、最も有名な国際映画祭といわれています。

1946年にフランス政府が開催(1948年、1950年は中止)、毎年5月にフランス南部コート・ダジュール沿いの都市カンヌで開かれています。

パルムドール受賞作品

◆1954年 『地獄門』  衣笠貞之助監督
◆1980年 『影武者』  黒澤明監督
◆1983年 『楢山節考』 今村昌平監督
◆1997年 『うなぎ』  今村昌平監督

監督賞 受賞作品

◆1978年 『愛の亡霊』 大島渚監督

審査員賞 受賞作品

◆2013年 『そして父になる』  是枝裕和監督

審査員特別グランプリ 受賞作品

◆1960年 『鍵』   市川崑和監督
◆1963年 『切腹』  小林正樹監督
◆1964年 『砂の女』 勅使河原宏監督
◆1965年 『怪談』  小林正樹監督
◆1990年 『死の棘』 小栗康平監督
◆2007年 『殯の森』 河瀬直美監督

男優賞 受賞作品

◆2004年 『誰も知らない』 柳楽優弥

ある視点部門

◆2008年 『トウキョウソナタ』 審査員賞 黒沢清監督
◆2015年 『岸辺の旅』 監督賞 黒沢清監督

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