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『BROTHER』あらすじ・キャストからのおすすめ度

 
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映画『BROTHER』は、北野武監督の所謂バイオレンス作品なのです。舞台が日本からアメリカに移り、そこである意味、死ぬ為に抗争を仕掛けて行く主人公、山本と、様々な形で兄弟分として加わって行く仲間達の姿が見所です。

山本のその姿からは、最初の日本国内でのやくざ同士の抗争で、敵対組織との手打ちを受け入れず、日本で死に場所が亡くなった為にアメリカに移り、死に場所を探しているような、悲壮感漂う雰囲気が感じられます。しかし、それ故にアメリカで勢力を拡大させる為に、次々とアメリカマフィアの構成員や幹部を殺害して行くように、その行動には一切の迷いや躊躇はなく、ド直球な抗争を繰り広げて行きます。

結局はアメリカのマフィアの逆鱗に触れ、仲間達は次々と殺されてしまい、その被害はデニーの家族にまで及んでしまいます。そんな山本自身も酒場でマフィアの一斉射撃を受けて死亡しますが、最後にデニーを逃がす一連の場面からは、日本のやくざとしてと言うよりも、山本の漢気に思わずぐっと込み上げて来るものがあります。

そのため本作品は単なるバイオレンス映画では無く、男同士の絆の形や、男の格好いい死に様が深く描かれている作品といえます。義理人情や男気が好きな方にはお勧めの映画です。一方で、残酷なシーンや血なまぐさい場面もありますので、そのような描写が苦手な人は注意して観てください。

 

映画「BROTHER」の作品情報・キャスト

題名:BROTHER(2001年)
別名:ANIKI
監督:北野武
脚本:北野武
制作:森昌行、吉田多喜男、ジェレミー・トーマス、ピーター・ワトソン
音楽:久石譲
キャスト:ビートたけし, オマー・エプス, 真木蔵人, 加藤雅也, 大杉漣,寺島進

 

映画「BROTHER」あらすじ

日本のやくざの構成員である山本は、抗争中の敵対する組に、自身の組長を殺される。警察もこのままでは抗争が長引いてしまう事を懸念し、山本に手打ちをする様に申し出るが、山本はその申し出を受け入れず、結局、日本で居場所を失ってしまう。

そんな時、山本の兄弟分の原田が敵対する組との手打ちをのんだ為、山本を殺害する様に命じられる。しかし、原田も山本を殺さず、アメリカに逃げるように勧め、山本はアメリカにいる弟のケンを頼って、アメリカに行く。そんな弟のケンは、仲間達と共にドラッグの売人をしており、その売り上げにケチをつけてきた白人のマフィアを山本は血祭りにあげる。

その後、山本の元に日本にいた時の舎弟である加藤が現れて山本達に加わり、本格的に勢力を拡大する為、アメリカのマフィアの幹部や構成員を次々と殺害して行く。
一方で、日本人街のボスである白瀬を何とか兄弟分として加える為に、加藤が白瀬の目の前で銃で頭を打ち抜きその覚悟を見せつけ、白瀬も山本の組織に加わる。そして、白瀬が加わった事により、やり過ぎとも思える程の手段で組織の勢力は拡大して行きます。

しかし、マフィアもそんな山本達を許すわけは無く、その圧倒的な組織力で山本の仲間を次々と殺害して行く。そして山本は、最後に残ったデニーを殺害したかのように見せかけて逃がし、自身は酒場でマフィア達を待ち、マフィアの一斉射撃を受けて殺されてしまう。

映画「GO」おすすめ度 ★★★

北野武監督の9作目の作品。アメリカロケや豪華キャストの共演が話題に。クリント・イーストウッドがあまりの迫力に舌を巻いたと言う逸話が残されているとか。個人的にはビートたけしの「ファッキングジャップくらい分かれよ、バカヤロー」というセリフが印象的。

 

映画賞受賞歴/BROTHER

第11回東京スポーツ映画大賞/BROTHER

  • 作品賞
  • 助演男優賞:寺島進

第56回毎日映画コンクールBROTHER

  • 男優助演賞:寺島進

 

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