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初めてでも大丈夫、ミュージカル『刀剣乱舞』の楽しみ方

 
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ミュージカル『刀剣乱舞』」は、日本刀擬人化ゲーム「刀剣乱舞」(通称とうらぶ)をミュージカル化した作品で、2015年から上演されています。原作ゲームは2013年にサービス開始となり、人気イラストレーターによるキャラクターデザインや人気声優の起用で人気を獲得しました。また歴史が好きな人にも人気です。

 

いわゆるイケメンの姿で顕現した刀剣男士たちをプレイヤーである審神者(さにわ)が育成。そして、歴史を変えようとする敵・歴史修正主義者や、それらの存在を良しとしない検非違使の現われる戦地に刀剣男士たちを送り込み、本来の歴史を守るために戦います。

メディアミックス展開が豊富な作品で、テイストの違うアニメが異なる制作会社で2タイトル制作されたり、まったく別もののミュージカル作品と舞台作品が上演されていたりします。

 

今回ご紹介する「ミュージカル『刀剣乱舞』」は、通称刀ミュと呼ばれてるシリーズ。2015年にトライアル公演「阿津賀志山異聞」が上演されて以降、コンスタントに新作の上演が続いています。2018年9月までに「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」「三百年(みほとせ)の子守唄」「つはものどもがゆめのあと」「結びの響、始まりの音」「阿津賀志山異聞2018 巴里」が上演されてきました。

 

ちなみに刀ステと呼ばれるのは、「舞台『刀剣乱舞』」です。こちらは刀ミュとは制作もキャストもまったくの別の作品となっています。

 

ミュージカル『刀剣乱舞』は原作を知らなくても楽しめる!?

2.5次元舞台の場合、原作ファンだから舞台を観に行くという人もいると思います。一方で、原作を知らないと2.5次元舞台初心者は行っちゃいけないのかな……という不安を感じる人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのがこの刀ミュです。

その理由は、原作の「刀剣乱舞」の設定にあります。

このゲームでは、刀剣男士たちは本丸と呼ばれる場所で共同生活を送っているという設定になっています。しかし、この本丸は”審神者の数だけ本丸がある”ということになっているんですね。なので、プレイヤーの数だけ、メディアミックスの数だけ、それぞれの本丸とそこに顕現した刀剣男士が存在するという風に解釈することができるのです。

 

刀剣男士の見た目や彼らの使命といった大枠は決まっているものの、キャラクターづけや敵の解釈などは自由度が高い作品といえます。

そのため、まったく違った作風のメディアミックス作品が、それぞれ”本物”として扱われているのです。刀ミュもオリジナルの脚本で展開するため、事前に予習しておくべきストーリーなどもありません。出てくる刀剣男士数名の名前をなんとなく聞いたことがある、くらいの知識でも問題なく楽しめるでしょう。

 

強いて言えば、原作というより日本史を知っているとよりストーリーを深く楽しむことは出来るかもしれません。

たとえば「幕末天狼傳」では、タイトルにあるように幕末に活躍した新撰組の刀たちがメインで描かれました。沖田総司といった歴史上の人物も登場するので、そのあたりの知識があると気づける伏線などもあって、より楽しめるでしょう。

 

初めてでも、よくわらからなくても楽しめる仕掛けがいい!

刀ミュはストーリーが描かれる第1部と、ライブパートの第2部との2部構成になっています。

 

 

ストーリーは第1部でエンディングを迎え一段落、休憩を挟んで第2部では戦っていた姿から一変、歌い踊るアイドルのような姿を楽しむことが出来るんですね。

30分近いノンストップのライブは毎回とても盛り上がります。公演ごとにオリジナル曲が制作され、それぞれのソロやユニット曲、客席に降りてファンサービスを振りまいてくれる曲まで用意されるのです。

 

衣装ももとの衣装から大胆にアレンジしたオリジナルのものが作られていて、ライブ中に二度衣装を脱ぎ捨て衣装チェンジを行います。たとえキャラクターがよくわからなくても、端正な顔立ちのメンズがアイドルのコンサートのような熱狂できるパフォーマンスを観せてくれる。これだけで楽しめてしまいます。

 

第2部は応援グッズとしてうちわやペンライトの持ち込みが可能。

それらを振ってパフォーマンスを観ていたら、舞台初心者でも自然と楽しめていると思います。原作に詳しくないから……と避けているならもったいない!

興味があるなら、ぜひ一度観てみてください。原作知識はなくとも、刀ミュの世界を堪能できるはずです。

ミュージカル「刀剣乱舞」2部構成の魅力:ライブパートに挑む! も見てね!

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